2017/06/24

鉄道車両年鑑発行中止

私が唯一毎月購入している雑誌が「鉄道ピクトリアル」誌であります。毎号楽しみにしていますが、臨時増刊号といいながら1984年以降毎年刊行されていた新車年鑑~鉄道車両年鑑を楽しみにしていました。
「鉄道ピクトリアル」誌の7月号の巻末に、2017年から刊行を中止するとの案内がありました。青天の霹靂というか想定外というか、非常に驚きました。毎年刊行されるものだと思い込んでおりましたから。
私は1986年版から買い初め、97年と99年版を除いて毎年購入しました。97年と99年版も今年になってから古本を入手しました。鉄道車両の動向を、一冊で把握することができましたので、非常に重宝していたのです。
当ブログも負うところ大でした。今後はイカロス出版の年鑑シリーズや交通新聞社の編成表シリーズを購入することで補っていこうと思っています。費用対効果という点ではなかなか厳しいものがありますが、仕方ないですね。

2017/06/19

東横線5050系(5177F)

東急東横線5050系は、2004年が製造初年ですが、かつて主力であった8000系・8590系・9000系を置き換え、東横線の車両を田園都市線から転用された5000系ともに占めております。
5050系は、216両(8両編成27本)が製造されました。その他、前述の5000系、5050系4000番台があり、東横線を走る東急の電車のスタイルは基本的には同じものとなっています。
私にとって、東横線と言えばやはり8000系のイメージが強いです。赤黒のアクセントを施して、ずいぶんと長く使うんだなあと思っていました。あとはたまに見かけた6000系や7200系の印象は強烈でしたね。
写真の5177Fは、2016年9月に総合車輌製作所で完成したもので、2013年に製造された5176F以来久々の増備となりました。前面のスカートがスノープラウ一体型の新しいタイプになった他、座席の形状が新しい仕様になっています。
【撮影:佐野次郎 2017.4.29 白楽ー妙蓮寺間】

2017/06/17

東横線5050系4000番台(4105F)

東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線が東京メトロ副都心線・東武東上線・西武池袋線との直通運転を開始するために、東急東横線としては初めてとなる10両編成の車両として5050系4000番台が導入されました。
既に東横線用として導入されていた5050系8連と外観は同じです。細かい部分ではワイド画面を採用した車内表示装置や荷棚のデザインが変更されています。また4104Fまでの6号車は田園都市線用の車両を転用したため座席や内装がブルー基調です。
相互直通運転に充当される車両は、副都心線を走るためのワンマン運転用機器など、様々な機能を追加することになります。8両編成については増設となった装備が多かったものと思われますが、4000番台については製造当初にほぼ充足されたのでしょう。
写真の4105Fは、2012年2月に東急車輌で完成したものです。2016年4月には8連化されて、編成から外れた2両は緊急予備車両になっています。5050系4000番台は、4101F~Shibuya Hikarie号4110Fまでの10編成が営業運転に就いております。
【撮影:佐野次郎 2017.4.29 白楽ー妙蓮寺間】

2017/06/11

広島電鉄70形(76号)

広島電鉄70形は、元西ドイツ・ドルトムント市電のGT-8形を、1981年に譲り受けたものです。1959年製の西ドイツで多く見られたデュワグカーの一員ですが、ドルトムント市電が地下線を新設したために余剰となったものです。
1982年に改修工事が完了し、広島電鉄での営業運転に投入されました。車内は極力西ドイツ時代のままとされましたが、つり革が取り付けられ、冷房改造も行われました。当初は宮島線への直通運転に充当されました。
取り扱いや保守には難点があったようで、3700形が投入されてからは、稼働率も下がったそうです。1994年には千田車庫に転属し、5系統のラッシュ時に転用されましたが、3000形の市内線転用により1998年には使用されなくなってしまいました。
写真の76号は、2012年5月に廃車となってから、広電100周年記念事業の一環として、同年7月から翌年3月まで広電本社前電停近くでレストラン電車「トランヴェールエクスプレス」として利用されました。
【撮影:佐野次郎 2013.4.23】

2017/06/10

相模鉄道11000系(11004F)そうにゃんトレイン

相模鉄道11000系11004Fは、2017年3月から四代目「そうにゃんトレイン」として運用に就いております。今回は「相鉄グループ100周年」をテーマにしたデザインとし、相鉄グループの歴史を中心に当時の流行や出来事も描いているそうです。
「そうにゃん」というのは、相模鉄道の猫のキャラクターで広報担当だそうです。沿線の情報を発信したり、内外のイベントに出演したりしています。相模鉄道のホームページによるとカメラと食べ歩きが趣味だそうです。
「そうにゃん」は、ゆるキャラの一員といえそうですね。ベイスターズのスターマンにも何となく感じが似ているような気がします。折しも猫ブーム、猫独特の人との距離感、猫に癒しを感じる人が多いのでしょうか?
写真の11004Fは、2011年5月に東急車輌で完成したものです。2009年度以来の増備でしたが、仕様の変更はありません。代替として7000系10両が廃車となり、7000系の10両編成はなくなり、8両編成のみとなりました。
【撮影:佐野次郎 2017.5.14 西谷ー上星川間】

2017/06/04

相模鉄道11000系(11002F)IMA MUKASHI TRAIN

相模鉄道では創立100周年を記念して、11000系(11002F)を使用したラッピング車である、「SOUTETSU 100th IMA MUKASHI TRAIN」を2017年4月から運転しています。
車体側面に、蒸気機関車から9000系リニューアル編成に至るまでの、歴代の車両22種類の写真をラッピングにより表現しています。
私にとっては、かつての主力車両である6000系の印象が強いですね。抵抗制御・普通鋼製車体の私鉄版103系ともいえる車両ですが、1970年に登場した後期型では近年主流の拡幅車体を既に導入し、先進的な面がありました。
写真の11002Fは2009年5月に東急車輌で完成したもので、11000系の1次車に相当します。10000系がJR東日本のE231系をベースにしていたのと同様に、11000系はE233系をベースにしています。
【撮影:佐野次郎 2017.5.14 西谷ー上星川間】

2017/06/03

相模鉄道10000系(10704F)

8000系と9000系を到達点として、個性豊かな車両群を投入してきた相模鉄道でしたが、2002年にJR東日本のE231系をベースとした10000系を導入し、コストダウンと環境への配慮へと大きく方針転換を行いました。
前面デザインは独自に設計されたもので、車体幅もE231系とは若干異なりますが、基本的な仕様はE231系とほぼ同一です。座席もE231系と同様のバケット式のロングシートを採用し、側窓の電動式の開閉機能もなくなっています。
E231系同様、列車情報管理装置(TIMS)を導入したことにより、多くの配線を伝送に置換え、大幅なメンテナンスフリーとコストダウンを実現しました。E231系と共通なシステムとなり、相鉄としては初の平行カルダン駆動となりました。
写真の10704Fは、2004年3月に東急車輌とJR東日本新津車両製作所で完成したもので、10000系の3次車に相当します。2003年8月のダイヤ改正での運用見直しにより、2100系20両、6000系16両を10704F8両と入れ替わりに廃車し、車両数が削減されました。
【撮影:佐野次郎 2017.5.14 西谷ー上星川間】

2017/06/02

相模鉄道9000系(9705F)

相模鉄道では、創立100周年と都心直通に向けて、駅・車両・制服の刷新を図る「デザインブランドアッププロジェクト」が進行中です。9000系電車を今後の新型車両に先立ち、新しいコンセプトの適用事例としてリニューアルを進めています。
車体の塗装を、横浜の街をイメージした「YOKOHAMA NAVYBLUE」にし、イメージを一新しております。その他、前照灯の位置変更、表示装置の一体化やスカートの形状変更などが行われました。
内装も一新され、グレートーンで統一されました。座席についても座り心地の改善や袖仕切りの大型化が行われました。また車両情報装置についても、17インチワイドLCD画面などの新型の装備に更新されています。
写真の9705Fは、1996年5月に東急車輌で新製されたもので9000系の3次車に相当します。2013年にインバータ装置を更新し、2016年11月にリニューアル工事を終えました。9703Fに続く2本目のリニューアル編成となります。
【撮影:佐野次郎 2017.5.14 西谷ー上星川間】