2017/03/20

東京都電5500形(5501号)

東京都電5500形は、和製PCCカーとも呼ばれている当時としては画期的な電車で、交通局と運輸省・三菱・住友・ナニワ工機などが集まって委員会を組成し、ウェスチングハウス社のパテントを購入して製造を開始しました。
1953年11月に5502号が出場し、次いで1954年5月に5501号が出場し、1950年に5503号から5507号が増備されました。中でも5501号が生粋のPCCカーで、すそまわりが一直線で台車も見えない特殊なスタイルです。
5500形は新製当初から一貫して三田車庫に配置され、品川駅前と上野駅前を銀座通り経由で結ぶ1系統専用に使用されました。1967年12月の銀座線の廃止と運命をともにして全車廃車となりました。
5501号だけは保存対象となり、上野動物園に展示されました。屋外展示であり荒廃してしまいましたが、いったん荒川車庫で保管されたあとに2007年5月から荒川車庫に隣接する都電おもいで広場で展示されています。
【撮影:佐野次郎 2016.10.10】

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