2015/10/12

My鉄道博物館を開設

My鉄道博物館というのは、いかにも大げさですが、カップボードの一角に手持ちのNゲージ鉄道模型を飾り始めました。ささやかなものですが、ダイニングにあるので、毎日眺めることが可能です。
Nゲージ鉄道模型を学生の頃から、コツコツと買い集め、一旦は鴨居レイアウトまで製作したものの、維持できずに廃線となり、お座敷運転すらままならない期間が続いておりました。
せめて静態保存だけでもしようと思い、ようやくカップボードの一角を確保することに成功しました。機関車や先頭車などをより選って15両を展示できます。
今は3両分はあえて場所を空けてあります。実家からKATOのEF81の北斗星色、EF65P、トミックスのEF62を持ってきて飾ろうと思っております。

梅小路蒸気機関車館 C53 45

C53形蒸気機関車は、鉄道省がアメリカから輸入したC52形をもとに国産化したもので、1928年から29年にかけて汽車製造・川崎車輌で97両が製造されました。
当時は、客車が鋼製になりつつあり、列車の重量も木製車体に比べて20%ほど増すことから牽引力の増大が求められていました。そこで先進国で実用化されていた3シリンダー方式の技術を用いて従来のC51形よりも強力な機関車をつくることになったのです。
C53形は、東海道・山陽本線で特急・急行列車牽引の主力として使用されました。しかし3シリンダー方式は保守が難しかったそうで、また1940年代になって2シリンダー方式ながら強力なC59形が投入されたことにより、1948年から50年にかけて現役を退きました。
写真の45号機jは、1928年に汽車製造で完成しました。1950年に廃車されてからは、教習用車両を経て、鷹取工場で保管されていました。1961年に走行可能な状態に復元され、記念走行を行ってから翌年より大阪の交通科学館で展示されました。1972年には梅小路蒸気機関車館に移され、静態保存されています。
【撮影:佐野次郎 2015.5.19】

2015/10/03

梅小路蒸気機関車館 C59 164

C59形蒸気機関車は、主に主要幹線における旅客列車の牽引を目的に、1941年から43年にかけて100両、1946年から47年にかけて73両が川崎重工・日立製作所・汽車会社で製造されました。保守に手間のかかるC53形蒸気機関車を代替するものでした。
私としては、一番好きな蒸気機関車の形式であります。全長が長くスマートで美しいスタイルの機関車だからです。子供の頃読んだカラーブックス「蒸気機関車」でも魅力的な写真がありました。その他にも記録写真が多く残されているのはうれしいことです。
大型・重量級の機関車ですので、使用できる線区も限られ、1970年の呉線を最後に現役を退きました。保存された車両も少ないですが、梅小路蒸気機関車館や九州鉄道記念館など恵まれた環境で保存されているのは喜ばしいです。
写真の164号機は、1946年に日立製作所笠戸工場で完成し、梅小路機関区に新製配置されました。1950年に糸崎機関区に転属し、山陽本線・呉線で活躍しました。梅小路蒸気機関車館では開館当初から静態保存されています。
【撮影:佐野次郎 2015.5.19】