2012/08/19

東京急行電鉄7600系(7601F)

東急池上線が10月6日で開業90周年を迎えるということで、1000系・7600系・7700系のうち1編成ずつが記念ヘッドマークを掲示して営業運転に就いております。
なかでも7600系は2編成のみと少なく、全廃も時間の問題だと思われます。このヘッドマークも7700系7910Fのクラシックスタイルと並んで、7600系としては最後の晴れ姿に近いものがあるかもしれません。
この前面が傾斜したスタイルは、東急の電車としては珍しいスタイルでした。7000系・8000系・8500系・9000系・1000系と東急では前面がフラットな電車が続きました。ちなみに、現在増備されている5000系などでは前面が傾斜したスタイルを取り入れていますね。
写真の7601Fは、1986年4月に7200系のデハ7509・7681、クハ7503をVVVF化改造したものです。1988年3月に編成を組み替えて改番を行っております。さらに1995年1月に室内更新を実施するとともに、現行の赤黒帯の「歌舞伎」スタイルとなっています。

2012/08/17

京浜急行電鉄1000形(1153編成)

いうまでもなく京浜急行の電車の中で最大勢力となっているのは、2代目1000形であります。8両編成・4両編成に加えて800形の代替となる6両編成も登場しております。
2代目1000形の檜舞台といえば、かつての都営浅草線直通特急の流れを継承するSH快特でしょうが、こちらの主力である8両編成は、2012年8月現在で20編成が在籍しております。
塗装を施したアルミ車体が72両(8両編成9本)、ステンレス車体が88両(8両編成11本)と、既に後期形のステンレス車体の編成が多くなっておりますね。
写真の1153編成は、現時点での8両編成の中で最も新しい編成で、2012年4月に総合車両製作所(もと東急車輌)で完成したものです。京急では総合車両製作所で完成した初めての編成でもあります。

2012/08/15

京浜急行電鉄600形(651編成)

京浜急行600形の651編成が、2012年6月に京急ファインテック久里浜工場での車体更新を終えて、営業運転に復帰しました。
600形の4両編成の車体更新は、652編成に続いて2編成目です。8両編成は608編成も更新を終えましたので、未更新で残る600形は653~656編成の4両編成4本だけとなっています。
この651編成、更新に際して三菱製のVVVF装置を608編成の東洋電機製と交換したそうです。これにより608編成は編成単位でVVVF装置が三菱製に統一されたことになります。
写真の651編成は、1996年3月に川崎重工で完成したものです。2008年3月に京急ファインテックで座席のロングシート化改造を実施しています。

2012/08/14

相模鉄道10000系(10708F)

相模鉄道10000系は2002年から2007年にかけて8編成70両が製造され、老朽化した2100系・5000系・6000系・7000系の置換えに充当されました。
2007年に登場した最終編成の10708Fだけは、事故廃車となった8000系の8707Fを置き換えたものです。この編成は10000系としては5次車になりますが、1次車以来の10両編成となりました。
5次車では、車両間の引戸を増設したり、自動放送装置を設けたりと細かな仕様変更が行われています。
写真の10708Fは、2007年3月に東急車輌・JR東日本新津車両製作所で完成したんものです。2007年6月から1年間、「走る横濱写真館」号としてラッピングを施して営業運転に就きました。

相模鉄道10000系(10703F)

相模鉄道10000系電車は、JR東日本のE231系電車をベースにして設計されたもので、ライフサイクルコストの低減と環境への配慮をテーマとしています。2002年に第一陣が登場し、2100系・6000系・5000系の置換用として増備されました。
相鉄では初めての平行カルダン駆動で、名物のボタンで上下する側窓も、一部に設けられた向い合わせの座席もなく、相模鉄道の電車の流れを変えた形式であります。外観のデザインだけが相鉄オリジナルとなっています。
10000系の最大の特徴はTIMS(列車情報管理装置)の導入です。TIMSによって多くのケーブルや配線を伝送化できるために、メンテナンスフリーやコストダウンにつながるわけですね。JR東日本では大量導入によって大きな成果を上げているそうです。
写真の10703Fは、2003年3月に東急車輌とJR東日本新津車両製作所で完成したもので、10000系としては初めての8両編成となっております。新製後は帯色がCIによる新色になり、ATSと無線装置が将来の直通に備えてJR仕様に改修されたりという変化が見られます。

2012/08/13

相模鉄道9000系(9704F)

相模鉄道9000系は、日立製作所製の8000系を基本として1993年から2001年にかけて東急車輌で製造された電車です。ほぼ同等の車両を2系列並行して製造したのは、非常に珍しいといえるでしょう。
8000系と同じく、アルミ製の幅広車体を採用していますが、デザインは新しくなり、先頭車の連結器にはカバーがかけられているので印象が異なります。また車体幅が8000系より30mm小さい反面、客室内は床面を10mm下げ、天井高さを20mm上げ、車内の蛍光灯も1両につき4灯増設されています。
8000系と9000系とも中間車の一部に向い合わせの座席を採用しております。私も横浜ー海老名間を通勤で利用していたことがありますが、帰宅時の向い合わせの座席は有難かったですね。急行は二俣川ー横浜間ノンストップですから、より早く感じられました。
写真の9704Fは、1996年1月に東急車輌で完成したもので、9000系の3次車に相当します。私が通勤で利用していた頃、ちょうどピカピカの新車だったわけです。当時は6000系も現役で、珍車の3050系も走っておりました。

2012/08/12

相模鉄道8000系(8713F)

相模鉄道8000系電車は1990年から99年にかけて、老朽化が進んでいた6000系電車の置換えを目的として導入されました。120両(10両編成12本)が製造される予定でしたが、3050系が相模大塚駅構内での事故のため廃車となり、もう1編成追加して製造されました。
3050系電車というのは、もとは戦災復興を目的として供与された国鉄63形を起源とする3000系を、1964年から66年にかけて旧6000系と同等の車体に乗せ換え、さらに1986年から87年にかけて冷房改造と同時に主回路をVVVFインバータに換装したという電車でした。
こうして130両が揃った8000系でしたが、2004年に8707Fがレール削正車と衝突事故を起こしてしまい、2006年に廃車となってしまいました。いまでは当初の計画と同じ120両が在籍しています。
写真の8713Fは、1999年9月に日立製作所で完成したもので、8000系の7次車に相当します。先述の通り、3050系の代替として追加製造されたものです。7次車では新製時からシングルアーム式パンタグラフを装備しています。

相模鉄道8000系(8703F)

相模鉄道の電車の新塗装は、2007年4月22日から会社創立90周年の記念事業として採用されたものです。このブルーとオレンジを取り入れた新塗装は、相鉄バスにも採用されております。
8000系で一番初めに新塗装化されたのは、この8703Fで2007年10月から新塗装で走っております。新塗装化される前は、車両番号をプレート表記していたそうです。
相模鉄道の新塗装は、さわやかでデザインとしてはよくできていると思いますが、8000系についていえば、旧塗装のほうが似合っていると思います。それだけ製造当初の完成度が高かったのではないでしょうか?
8703Fは1991年3月に日立製作所で完成したもので、8000系の2次車に相当します。2007年10月に新塗装化されてからも、方向幕をLEDに換装し、2011年2月にはドアを交換したりと手を加えられております。
【撮影:佐野次郎 2012.8.5 鶴ヶ峰ー西谷間】

2012/08/11

相模鉄道8000系(8702F)

相模鉄道8000系電車は、「21世紀に向けた」車両として、1990年に登場しました。現在の最新形である11000系とひとつ前の10000系は、それぞれJR東日本のE233系、E231系をベースにしていますから、8000系と9000系が相鉄オリジナル車両の頂点ともいえる電車でしょう。
登場後20年を過ぎている8000系ですが、通勤電車としてはスピード感を強調したデザインは新鮮さを失ってはおりません。車体幅は新6000系と同様の2.930mmとして、裾絞りの車体断面となっています。これで客室面積を拡大して収容力を高めているわけです。
主回路はVVVFインバータ制御を採用しています。電動車の比率を高めて編成全体では新7000系のVVVF車に比較して25%出力が向上しております。また車両情報制御装置が装備されて、車内にも行先案内が表示されるようになりました。
写真の8702Fは1991年3月に日立製作所で完成したもので、8000系の2次車に相当します。行先表示はLED化され、パンタグラフもシングルアーム式に換装されていますが、塗装はオリジナル塗装を維持しております。

2012/08/08

相模鉄道7000系(7715F)

割合にゆっくりしたペースで進んでいる相模鉄道の新塗装化ですが、新7000系については既に6編成のうち4編成が新塗装となり、カラー帯のみの取替で容易に新デザインになった10000系を除いてはもっとも新塗装化が進んだグループとなっています。
7000系のオリジナルタイプについては、ご存じの通りデザインの変更を行いませんので、赤を基調とした飾り帯のまま最後まで使用されるでしょう。
私個人の意見としては、この新塗装は爽やかでいいと思っています。なかでも新7000系には一番よく似合っているように思います。8000系・9000系はオリジナル塗装が似合っていると感じております。
写真の7715Fは1987年3月に日立製作所で完成したもので、7000系の13次車に相当します。主回路は抵抗制御で6両+4両の10両編成でした。2011年8月に4両+4両の8連に短縮され、新塗装化されています。

2012/08/06

相模鉄道7000系(7751F)

相模鉄道7000系電車は、新6000系の走行機器に2100系や5000系(いずれも既に廃車)と同様のアルミ製車体を組み合わせたような電車で、1975年から1989年までの間に15次にわたり大小の仕様変更を繰り返して製造された電車です。
1986年3月に完成した12次車以降は、先頭部のデザインが大きく変更され、新7000系と呼ばれております。新7000系と呼ばれるグループは60両が製造されました。
新7000系の中でも、主回路が抵抗制御であるものとVVVFインバータであるもの、10両貫通編成のものと6両+4両または5両+5両に分割できるものと仕様に差異があります。
写真の7751Fは1988年4月に日立製作所で完成したもので、7000系の14次車に相当します。主回路はVVVFインバータ制御で、5両+5両で10両編成を構成しております。

2012/08/05

相模鉄道7000系(7753F)

夏は暑いのがあたりまえで、「暑い」といったところで涼しくなるわけでもないのですが、今年の暑さは尋常ではないですね。なにかこう体を締め付けるような刺激を感じます。
とはいうものの、抑え気味にしながらも私は撮り鉄に出かけます。今日は定番の西谷第2踏切に行ってきました。半年以上の間隔をあけての訪問です。
西谷駅もそうですが、周辺についてもJR線への直通工事を控えて資材を積んだり、土地を確保したりと変化しつつあることがうかがえます。写真を撮れるのも今のうちなのかもしれません。
写真の7753Fは、1989年5月に日立製作所で完成したもので、7000系の15次車に相当します。主回路はVVVFインバータ制御になっています。また2012年6月に新塗装化されております。

2012/08/04

東京急行電鉄5050系(5163F)

東急東横線5050系の5163Fが「花と神社めぐり}スタンプラリーのヘッドマークを掲示して、営業運転に就いております。
「花と神社めぐり」スタンプラリーは首都圏大手私鉄の共同企画で、ここ数年継続して行われておりますね。
スタンプラリーは別として、寺と鉄道の組み合わせというのは鉄道写真として絵になりますね。円覚寺の前を走る横須賀線などは特に有名ですよね。
写真の5163Fは2006年8月に東急車輌で完成したものです。2011年2月に東急車輌で副都心線乗り入れ対応工事を完了しています。