2012/05/30

京浜急行電鉄800形(812編成)

1000形にも6両編成が登場し、800形との置き換えが急速に進むものと思っておりましたが、801・803・809編成が廃車となったところで、次は2000形の4連から2411・2421・2431編成が廃車となり、800形の置き換えは一時中断という格好になっています。
800形のデビューは1978年、3連で営業運転に投入されました。今の600形や2100形のようにアイボリーの部分が大きい塗装で、颯爽と横浜駅の京急線ホームに滑り込んできたのを覚えております。
社会人になってからは、京急線を仕事で利用した時期がありましたが、800形にもよく乗りましたね。もと3連を2本つなげた中間の改造部の様子も、乗車してよくわかりましたね。
写真の812編成は1979年11月に川崎重工で完成したものです。当初は3連でしたが、1986年8月に東急車輌で中間車3両を製造して6両編成となりました。同一編成でメーカーが異なっていますね。

2012/05/28

京浜急行電鉄1000形(1105編成)

2代目となる京浜急行1000形は、2012年5月現在282両(8両編成20本、6両編成5本、4両編成23本)が在籍し、京浜急行の電車では最多の在籍数となっております。
1958年から1978年にかけて先代1000形は356両が製造されました。2代目1000形の増備は進行中ですので、最終的には先代以上の両数となるかもしれません。また先代1000形は2011年3月まで現役にありましたので、新旧の同一形式が長期間在籍したのも異例中の異例といえましょう。
これは諸兄もご存じの通り、都営浅草線を介して直通運転を行う、京急・京成・都営には車両番号に関する協定があるからなんですよね。なので京急は1000~、京成は3000~、都営は5000~とそれぞれ車両番号がダブらないようになっております。
写真の1105編成は、2008年11月に東急車輌(現:総合車両製作所)で完成したもので、1000形の8次車に相当します。1000形の8両編成でも、アルミ車が1001~1065編成の9本、ステンレス車が1073~1153編成の11本とステンレス車のほうが多くなっていますね。

2012/05/27

京浜急行電鉄1000形(1097編成)

京浜急行といえば先代1000形の印象が強く、特急も急行も普通も先代1000形、快速特急にも2000形に混じって先代1000形が入るという感じがしていました。しかし2002年から2代目1000形の準備が順調に進み、先代の全盛期同様の汎用車として活躍しております。
一見同じようでいて、冷房装置に集中式・分散式・ヒートポンプ式と3種類があったりと、細かい部分に差異があった先代1000形とは異なり、2代目1000形には塗装を施したアルミ車体と、銀色のステンレス車体の電車があります。
先代1000形は扉が片開きの1枚ドアでした。1枚ドアの電車は京急でも800形だけになってしまいましたね。両開きのドアと比べて開閉時間はそれほど変わらないらしいですね。車体のデザインに関しては、2代目で相当洗練されたものになったと感じますね。
写真の1097編成は、2008年10月に東急車輌(現:総合車両製作所)で完成したもので、1000形の8次車に相当します。

2012/05/26

京浜急行電鉄1000形(1089編成)

2002年2月に登場した京浜急行1000形(2代目)ですが、順調に増備が進み、現在では質量ともに京浜急行の主力となっております。1000形は先代同様4連・6連・8連とも在籍しております。他に3種在籍しているのは1500形だけでしょう。
2007年に登場した6次車からはステンレス製となり、さらに進化しています。アルミ車の完成度が高いためにコストダウン一辺倒のマイナーチェンジと思いきやさにあらず、先頭車の安全性強化など改良が施されています。
車端部のクロスシートこそ廃止され、すべてロングシートになりましたが、伝統の奥行きが深く座り心地のよい座席は健在です。京浜急行も浅草線を通って都心まで利用する人も多いですから座り心地も大切でしょう。
写真の1089編成は2008年2月に東急車輌(現:総合車両製作所)で完成したもので、1000形の7次車に相当します。6次車とほとんど同じ仕様ですが、扉の内側に黄色のガイドを設けております。

2012/05/23

京浜急行電鉄2000形(2021編成)

快特運用を2100形に譲ってからというもの、一昨年にエアポート急行が走り始めるまでは、朝夕のラッシュ時専用のようになっていた2000形の8両編成ですが、現在ではうれしいことに終日エアポート急行で走る姿を見ることができます。
一般車に改造された2000形は快特時代のハードが運用がたたり、痛みが進んでいるという印象もありました。ここ数年は新1000形の8両編成が姿を現すたびに、現役を退く編成が出ることが危惧されていましたが、いまのところ8両編成6本がすべて健在です。
ところがここにきて予想外だった4両編成3本が一気に現役を退きました。2411・2421.2431編成です。4両編成は8両編成に比べて走行距離が伸びないという印象がありましたが、8両編成が朝夕専用になった時期にも、快特の付属編成や普通で終日走っていたので走行距離も伸びたのでしょうか?
写真の2021編成は1984年5月に東急車輌(現:総合車両製作所)で完成したのです。1999年に久里浜工場で3扉車改造を受けています。あまり営業運転で走ることのない区間を、回送で走る姿をたまたま撮影しました。

2012/05/20

京浜急行電鉄800形(825編成)

2012年に入ってからも順調に1000形の増備が進んでおり、801・803・809編成に続いて800形から現役を退く編成が出ると予想しておりましたが、実際に現役を退いたのは2000形の4両編成である2411・2421・2431編成の3本でした。
これでしばらくは800形も114両(6両編成19本)体制で推移することになります。また2000形4両編成3本の退役を受けて、一部列車を4両編成から6両編成に変更しているそうです。
とはいうものの800形が沢山走っているうちに記録に残しておくのが安心だと思います。引退直前ともなると、いろいろと難しいこともあるようですから。イベント列車も楽しそうですが、私は普段の運用で走る姿に魅力を感じます。
写真の825編成は、1981年4月に川崎重工で完成したものです。当初は3両編成でしたが、1983年3月に川崎重工で中間車3両を増備して、現行の6両編成となっています。

2012/05/19

東京急行電鉄7000系(7103F)

池上線は、池上電気鉄道が建設した路線で、1928年に五反田ー蒲田間が全通しました。池上電気鉄道は1934年に目黒蒲田電鉄と合併しました。そして目黒蒲田電鉄が、1939年に東京横浜電鉄に商号変更し、さらに戦時中の大東急を経て、1948年に小田急・京王・京急を再び分離し現在に至るわけです。
池上電鉄は、東急の前身である目蒲電鉄とは別個の路線でした。いまのまるでミニ梅田駅のような蒲田駅ももともとは別個に駅があったのです。戦後、いちはやく蒲田駅を統合して線路もつなげたのです。現況からは想像できないですね。
さらに現在池上線と大井町線の乗換駅となっている旗の台駅は、1951年になってから開設されたものです。それまでは大井町線東洗足駅と池上線旗が岡駅が別個にあり、相互の乗換は徒歩連絡によっておりました。
写真の7000系7103Fは、2008年8月に東急車輌(現:総合車両製作所)で完成したもので、7000系の2次車に相当します。

雪とEF65P形

私が子供の頃は、いわゆる「ブルートレイン・ブーム」でした。今では全滅してしまった東京発の寝台特急の勇姿をリアルタイムで体験できました。
中でも印象が強烈だったのはEF65形500番台のP形と呼ばれる電気機関車でした。1978年10月のダイヤ改正で、同じEF65形の1000番台PF形にブルートレイン牽引の任を明け渡しましたが、美しさという点ではP形がはるかに優れていたでしょう。
その後新鶴見機関区に転属となり、首都圏近郊の貨物列車の牽引に活躍しました。国鉄がJRになってからも高崎機関区を基地として同様に活躍を続けました。
写真のEF65形527号機は1966年2月に東芝で完成し、東京機関区に新製配置されました。その後新鶴見機関区を経て、1993年6月に高崎機関区で廃車となりました。JR貨物中央研修センターに研修用として現存します。
【撮影:佐野次郎 1984年頃 田町駅】

京成電鉄3050形(3051編成)

日本経済の成熟化を反映して、鉄道の新線計画もずいぶんと減ってきたという印象があります。大物では北陸・北海道新幹線やリニア中央新幹線といったところではないでしょうか?
そんな中で2010年7月に開業した「成田エクスプレス」は、貴重な新線の開業だと思います。新線区間で160km/h運転を行う新スカイライナーという素晴らしい車両が投入されました。
スカイライナーを補完するアクセス特急にも、3050形が投入されました。京成グループ標準型となっている3000形にまた新しい仲間が加わったというわけです。
写真の3051編成は、2010年1月に日本車輌で完成したものです。3050形は正式には3000形の7次車で48両(8両編成6本)が在籍しております。
【撮影:佐野次郎 2012.4.8 四ツ木ー立石間】

2012/05/16

京浜急行電鉄1500形(1649編成)

京浜急行は金沢八景で本線と逗子線が分岐しますが、金沢八景の次の駅である追浜と京急田浦の間は、なかなかいい撮影地だと思います。
写真のように上り列車を撮影しますと、背景に山の緑が入って、都心部とは少し違った写真になります。また列車の運転本数も多すぎず少なすぎずで、快適に撮影を楽しめると思います。
また午前の早い時間は上り列車が順光、午後は下り列車が順光となります。完全な晴天よりも、若干曇り気味のほうがきれいに撮影できるという印象があります。
写真の1649編成は、1991年2月に川崎重工で完成したもので、新製時は8連でした。2006年9月に京急ファインテック久里浜工場で中間2両を抜いて6連化、同時に車体更新とVVVF化改造が行われました。

2012/05/12

クモヤ90形牽引車

E231系やE233系といったJR東日本の通勤電車は工場で検査を受けるときにも、編成ごと自走していきますので、だいぶ出番が減っていましたが、かつてはユニット毎や車両単位で検査を受けていましたので、車両基地と工場の間を運ぶ牽引車という事業用車が各電車区にありました。
モハ73系を改造したクモヤ90形も80年代にはけっこう活躍していましたね。通勤電車としての原形を残しておりました。私は横浜線で現役だった73系を見たことがありましたので、そのまま走っているなあと感じたものです。
茶色いクモヤ90形が113系や103系の中間車をサンドイッチして、電車区と工場の間を結んで走っていたというわけです。クモヤ90形のあとも、新製されたクモヤ143形や101系を改造したクモヤ145形が登場しております。
これらの車両も相当減っているようです。205系以降は検査を受けるときには、編成単位で工場まで走っていきますので牽引車の出番もあまりなく、牽引車が今後作られることもないのではないでしょうか?
【撮影:佐野次郎 1985年頃 大船駅】

2012/05/10

京浜急行電鉄2100形(2109編成)

京浜急行2100形の2109編成が、「三崎マグロ」をアピールするラッピングを施して営業運転に就いています。
私ごとですが、入社した年の研修の最後の方に、先輩が三崎口まで案内してくださったのを思い出しました。三崎口でいただいた海鮮丼?は美味しかったですね。新鮮な海の幸という感じでした。今から20年前の出来事です。
それはさておき、京急は「三崎まぐろキップ」という企画乗車券を発売して、営業活動にも励んでいますね。私も近いうちに訪ねてみたいと思っております。
写真の2109編成は1998年3月に川崎重工で完成したもので、2100形の1次車に相当します。ついこの間は「河津桜号」のヘッドマークを掲示して走っておりました。

2012/05/06

京浜急行電鉄600形(605編成)

京浜急行600形の605編成は、2011年7月に京急ファインテック久里浜工場で更新修繕を完了しましたが、なぜかなかなか撮影することができませんでした。私は京急の撮影にはよく出かけますので、605編成を見かけることはあったのですが、なぜかいつも逆方向に走っていました。
今は通勤電車の運用といえども、掲示板で知ることもできますし、コールセンターに聞くこともできるようですが、電話して聞くこと程のことでもないと思うのです。むしろ変に絞り込むよりは、広く網を張ったほうが、あとあとで貴重な記録になったりもします。
そんなことができるのもデジカメだからなんですがね。フィルムだと36枚撮り。デジカメですと16GBのCFカードでRAWと同時記録でも450枚は撮れるので、安心して撮影できますね。話は戻りますが、京急の撮り鉄に出かけるたびに、来いと念じ続けていた605編成をようやく撮影できました。
写真の605編成は1995年3月に東急車輌と川崎重工で完成したもので、600形の2次車に相当します。2009年3月に京急ファインテックでロングシート化改造されました。その際に扉上に液晶画面の情報案内装置を装備しています。

2012/05/05

京浜急行電鉄600形(603編成)

京浜急行600形の603編成が3月26日から、「秩父」や「長瀞」などの西武秩父線方面の観光地を宣伝するラッピングを施して営業運転についております。
秩父方面といえば、西武鉄道の4000系電車や、秩父鉄道のもと国鉄101系やもと東急8090系・8500系など魅力ある電車を撮影できるところでもありますね。
もっとも撮り鉄ばかりではなく、首都圏からは足の延ばしやすい距離で、食事やお酒も愉しむことができる魅力的なスポットだといえるでしょう。
写真の603編成は1995年3月に東急車輌で完成したもので、600形の2次車に相当します。2007年3月に京急ファインテックでロングシート化改造を行い、さらに2010年7月に京急ファインテックで更新修繕が完成し、車内には新形車両と同じようにLCDモニタが設置されました。

京浜急行電鉄2000形(2411編成)

1000形の11次車・12次車の増備によって、既存のどの編成が運用を離脱するのか動向が注目されておりましたが、どうやら2000形の4両編成の2411編成・2421編成・2431編成の3本が運用を離脱するようです。
順当に考えると805編成や807編成といった800形の若番車両や、検査期限を迎えた800形のいずれの編成と予想しておりましたが、意外な展開となりました。4両編成は快特の増結車に入るとはいうものの、8両編成に比べると走行距離は伸びないように思いましたので、予想していませんでした。
さてこの2411編成、3扉・普通車改造する際に、車体側面にある車両番号を逆に貼り付けてしまったという話を、同業者の方から撮影中に聞きました。確かにこの編成だけは逆に貼っているようです。
写真の2411編成は1985年3月東急車輛で完成したものです。2000形の4両編成としては1本目に相当します。

2012/05/04

京浜急行電鉄1000形(1325編成)

京浜急行1000形の1325編成が営業運転を開始しました。これで1000形の6両編成では、5本目の編成となります。
このところ1000形の増備も順調に進んでおりますが、新形車両の代わりにどの編成が落ちるのか動向が注目されるところです。
先代1000形のあとをうけて京浜急行の主力となっている1000形ですが、6連は先頭車に電気連結器を装備していないので、識別が容易ですね。
写真の1325編成は、2012年4月に川崎重工で完成したもので1000形の12次車にあたります。京急への入線に先立ち、総合車両製作所で整備を行った模様です。

211系(チタN61編成)

田町車両センター所属の211系近郊型電車が、東海道線での営業運転を終了したそうです。なんでも急行「伊豆」としてさよなら運転を実施するとか・・・。もっとも211系電車は急行「伊豆」に使用されていたわけではありませんのでいかがなものかと思います。
211系が東海道線の東京口に登場したのは1986年、国鉄の分割・民営化直前ですね。田町電車区には210両(10両・5両編成各14本)が投入されたのですが、国府津電車区には多くの113系電車がその後も残り、全取り替えはE231系の大量投入を待つことになりました。
現在工事中の東北縦貫線の急勾配が登れないらしく、E233系3000番代に置き換えられることになりました。昨年から置換えが始まりましたが、ほんとうにあっというまでしたね。今後は上野口に顔を出す宇都宮線・高崎線の211系を置き換えていくのでしょう。
写真のN61編成は、1990年9月に川崎重工で完成したものです。ロングシートの2000番代の車両です。東海道線の東京口は激しく混雑しますので、211系は5両編成がまずロングシートになり、10両編成も7本目のN21編成からロングシートになりました。

2012/05/03

373系(シスF5編成)

去る3月のJRグループのダイヤ改正で、特急「東海」の廃止後も残っていたJR東海所属の373系特急形電車による普通列車の東京乗り入れがなくなりました。
国鉄の分割・民営化に際して、長距離列車のネットワークは維持されるというふれこみでしたが、さすがに20年以上もたつと、変化が大きく見られますね。急行「東海」への373系電車の投入による特急化は努力したほうではないでしょうか?
私も会社の旅行で熱海を訪問したときに、行きは「踊り子」、帰りは「東海」を利用しました。非鉄の先輩は373系を「行きの電車よりきれいだね」と賞賛していました。また最後まで残ったこの普通は時間が早いので、朝帰りしたら変わった電車が来たという経験がおありの方もいるでしょう。
写真の静岡車両区F5編成は、1995年9月に日本車輌で完成したものです。今後も長期間にわたり、JR東海管内の特急「ふじかわ」「伊奈路」を中心に活躍を続けることでしょう。JR東海の在来線用車両は統一感があって、なかなかだと思います。

2012/05/02

京浜急行電鉄1000形(1145編成)

京浜急行1000形の11次車で唯一の8両編成である1145編成は、2012年1月から営業運転に入っています。私は何回かこの編成を目撃していたのですが、ようやく今回撮影することができました。
1145編成の投入によって2000形の8連が廃車になるのかと思っておりましたが、8両編成を1本増やすことになり、2000形の廃車はありませんでした。
アルミ車の完成度が高かったために、当初は若干の違和感を感じた1000形のステンレス車ですが、順調に増備が進んでいます。昨年にはアルミ車にはない6両編成も登場してますます充実していますね。
写真の1145編成は、2011年12月に完成したもので1000形の11次車に相当します。さらに12次車である1153編成が登場しており、こちらが現時点では8両編成の最新車両になりますね。

2012/05/01

京浜急行電鉄1000形(1319編成)

京浜急行の主力である1000形は順調に増備が進んでいて、2012年度の増備車も投入が始まっています。4本目の6両編成である1319編成も4月27日から営業運転に就いています。
2012年度の車両は、1000形の12次車ということになると思いますが、客室内の照明は11次車の1313編成と同様すべてLEDとなっています。LED照明も家庭用と同様に、徐々に広がっているわけですね。
当面は1000形の増備が続いて800形の置換えが進み、また2000形の置換えにも着手することと思われます。2012年度車には8両編成もありますので、2000形の去就にも注目されます。
写真の1319編成は2012年4月に川崎重工で完成したものです。京浜急行線への入線に先立ち総合車両製作所(もと東急車輌)に入場して整備を受けています。